当社もインターンが数名いるのですが、今の学生は意識が高いと感心します。

私が学生だった頃にもインターンはあったのでしょうが、まわりでインターンに行く、行っているという知り合いはいませんでした。

最近だとインターン募集媒体などもかなり増え、学生の企業に対する興味や、就職活動への意識がかなり高いものになっているんだと実感しています。

株式会社才を始めるまでの経緯を振り返った時に、前職の役員が言っていた言葉が重要だと感じる今日この頃ですので、完結にまとめたいと思います。

『20代は材料集め、30代は材料を調理する時間』

料理に例えてこう教わりました。

社会人1年目の22歳~29歳までは、沢山の経験、知り合いを作るためにガムシャラに動き、働こう!

30代に入ったら、経験や人脈を活かした仕事の仕方をしていこう。

という話でした。

これが結構頭に残っていて、当時上司であるこの役員と知り合った時はすでに28歳になったばかり。

あ、あと2年しかない。という状況でした。

仕事に対する考え方や向き合い方がかわったのがこの年からで、それまでの夢というか将来どうなりたいの?という質問にこう答えていました。

「普通の生活を普通にこなす」

それでいいんだ。 という考えでした。

普通ってなんだ?という話ですが、一般家庭の生活のように、子供1~2人、妻がいて車があって不自由なければ贅沢できなくても幸せじゃないか。

と考えていたのですが、まだまだ若かったと今でも思うんです。必死に生きてこその結果普通であって普通に過ごすことが目標だと一般平均にすら追いつかないという事。

これすっごく大切でした。 ようするに世の中なめていたんですね。

さてタイトルにある、社会人10年が勝負とあります。

これは最長10年という意味で才能やチャンスがある人間はもっと早くからチャンスを掴みにいけているかと思います。

 

前提として話をします。

今回は起業という選択を一回除外して話を進めます。

今の世の中、生涯を1企業で過ごすという就労のしかたではなくなっていますね。転職をするということを考えたときに幅広いチャンスがあるのはやっぱり29才までですね。

30代での中途入社となると、「キャリア採用」色が強くなってきます。

私も多くの新卒と中途採用の育成をしてきて体感したのは30代になってくると新しい事やその会社の職場環境ややり方を素直に受け入れるということがなかなか出来なくなっているように感じます。ある程度社会人経験を積み、それなりに自信や経験を積んできている時で頭もちょっと堅くなってきてしまっている頃なんですね。 直に物事を受け入れ、実行する能力が低くなってきてしまっている時期でもあります。

30代半ばからの転職だと、まったくの異業種という選択は少なく、今までの経験が活かせる仕事を選択することが多いと思います。なぜなら、まずは生活を確保するために年収を落とすわけにはいかず、未経験の業界で1からやり直すにはリスクが高いからです。なるべく自分の価値を感じて給与をだしてくれる方向を模索すると思います。

この時企業からみて、「価値」はというと、どんな経験を積んでどんな実績を作ってきたか。どんなスキルがあるか?になります。

20代のうちにここをいかに多く積み、自分をアピールできるポイントを持っているか?でその後の人生が変わってきますね。

 

ちょっと話を戻します。

 

起業です。

これは、「起業する」と決めて動いていた人ほど後ほど強いかと思います。 目標がしっかりしている分、必要な素材集めを必死にするからです。

ただし!なんとなくで始めたパータンと、簡単に考えていたパターン。これは継続は難しいかもですね。もちろん全部ではありません。

 

今回のコラムのタイトルにある「生涯年収は最初が肝心」というところですが、どんどん2極化が進み政府が発表しているような平均年収は数字だけのデータで実際は貧富の差があるのが今の現状です。実際は稼いでいる人が増えているのではなく、稼ぐ人はより稼いでいて、多くの人は稼げなくなっているというのが今の日本です。

生涯年収はひと昔前は3億5000万円が平均と言われていましたが、今はだいたいどれくらいかというと実質1~2億円ほどではないか?と言われているんです。

かなり減りましたね。

のほほんと過ごしているとここのラインに乗ってしまいます。

年収300万円を10年間、400万円を10年、500万円を10年で1億2000万円です。卒業後30年働くと52歳です。60歳まで残り8年で考えるとやっぱり2億円届くかどうか?というのが現実路線です。実際は手取りで考えるともっと少ないのが現実です。

ここを変えていくのは、後半の働き方と収入をイメージして働き始めをむかえることができているかどうか。目標に向かって過ごせているかどうかが重要になってくると考えています。

 

私は28歳までの6年間のダメな過ごし方の経験と反省からものすごく濃い28~35歳を過ごせました。その間の経験があっての今です。

そして思うのはもっと早くから同じことができていたらもっと成長著しい会社になっていたかもしれませんね。

当社のインターンには上記の考え方、将来どういう自分でありたいのか?を考えさせながら業務を教えています。

 

目的意識を高くもって、20代を大切に過ごしてください。

どう調理していけるか?の30代も選択を間違えると大変なことになりますので、きをつけてくださいね。